十字レンチですと、どれぐらいの力で締め付ければ良いか分からないので、中にはボルトやネジを破損したり切ってしまう方もいますので使用の際は注意してください。
ホイールナットの締め付け方
ホイールナットの締め付けを行う場合は、「ジャッキ」などで車を浮かせる必要があります。
車体が不安定な状態になるため、作業は慎重に行い、無理をしないように気をつけてください。
今回はホイールの穴が4つの場合について締め付け方法をご紹介します。
- ホイール穴をボルトに通し、ホイール・タイヤ全体を車体側にぴったりと接触させます。
- ナットを1箇所だけはめ、指で回すくらいの力で仮止めをする。
- 最初にはめたナットと対角にあたる部分のナットをはめ、指で回すくらいの力で仮止めをする。
- 残った2つのうち片方のナットをはめ、指で回すくらいの力で仮止めをする。
- 最後のナットをはめ、指で回すくらいの力で仮止めをする。
- レンチを使用し、ナットを2~5の位置の順で締め付けをする。
- ジャッキを下げて、本締めを行う
ナットの締め付け作業での大きなポイントは、「対角にあるナットの順番で締め付けていく」ことです。
最初の位置から時計回り、あるいは反時計回りに作業してしまうと、締め付けトルクの偏りによってホイールが車体に対して正しく装着できないことがあります。
これに気付かずに走行を続けると、ボルトの破断やタイヤの脱落などの危険性があります。
作業後の確認を忘れずに!
どのような方法で作業をしたとしても、忘れてはならないのが「作業後の確認」です。
タイヤ取り付け後や、ローテーション(タイヤ装着位置の交換)をした後は、100~200㎞程度走行した後、取り付けナット(ボルト)をトルクレンチを使って推奨トルクでまし締めを行ってください。
もし、トルクレンチを持っていない場合はガソリンスタンドなどで、トルクレンチで増し締めをしてもらうと間違いないです。
そして、万が一走行中に不安定な状態になったり、異常な振動、音などを感じたら速やかに安全な場所に停車して取り付けナット(ボルト)にゆるみがないか、確認してください。
まとめ
以上でホイールナットのチェックの紹介を終わります。
工具を持っていなくてもガソリンスタンドで貸してもらえるみたいなので、是非ガソリン入れる際についでにやってみるといいかもしれません。
こまめに点検して車を長持ちさせましょうね!